舌下免疫療法
舌下免疫療法

当院ではスギ花粉症とダニアレルギーの治療として、舌下免疫療法を行っております。
スギ花粉症の方やダニアレルギーの方に、毎日スギ花粉やダニのアレルゲンから作られた錠剤を口の中(舌の下)に置いて体を徐々に慣れさせてゆく治療法です。
舌下免疫療法を受けるためには、アレルギー検査で「スギが陽性」あるいは「ダニが陽性」であることが必要です。開始当初は1週間に1回、安定した維持期では月1回の通院が必要です。治療を開始してからスギは約2年、ダニは約1年が過ぎる頃に自覚的な効果があれば引き続き治療を行い、合計4~5年間継続します。副作用は口の中の腫れや違和感など比較的軽いものが多くみられます。また、アナフィラキシーと言う命に関わる副作用が起こり得るといわれています(現時点では副作用で亡くなった方は報告されていません)。 副作用の出現を避けるため、服用前後2時間は激しい運動、アルコール摂取、入浴などは避けていただく必要があります。
舌下免疫療法の効果については、約2割の方が完治、約6割の方は症状が軽くなる・薬を減らせる、約2割の方は残念ながら効果がないといわれています。
投与開始の前に血液検査によるアレルギーの確定診断が必要となります。
治療開始時期:スギは6月~11月、ダニはいつでも可能です。
※スギ花粉の飛散時期にスギ花粉症の治療開始は出来ません。また、ダニアレルギーの治療であっても、スギ花粉症も合わせてお持ちの方は、スギ花粉飛散時期は避ける必要があります。
舌下免疫療法には決められたスケジュールがあり、以下のような流れに沿って治療を行います。
初回診察
診察と血液検査などを行います(血液検査の結果が出るまでに1週間から10日ほどかかります)
再診・アレルゲン初回投与
血液検査の結果、舌下免疫療法が可能であると判断された場合のみ治療が開始されます。初回の服用は院内で行い、30分様子を診させていただきます。体調などに変化がないことを確認したうえで帰宅していただきます。
自宅での服用
初回の治療薬投与に問題がなければ、翌日から自宅での服用を開始します。
増量
初回投与開始から1週間後に再診していただき、服用に問題なければアレルゲンを増量した薬の服用に変わります。
定期的な受診
アレルゲン増量後、1~2週間後に再診し、服用に問題なければおおよそ4週間おきに定期受診をしていただき、服用を継続していきます。
アレルギー症状が出現する場合には、同時に抗アレルギー薬を併用しながら治療を行っていきます。
治療を開始してからスギは約2年、ダニは約1年が過ぎる頃に自覚的な効果があれば引き続き治療を行い、合計4~5年間継続します。
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